同じ葉、違う加工
緑茶も紅茶もプーアル茶も、すべて同じ茶の木の葉から作られます。色や味がこれほど違うのは、摘んだあとの加工の仕方によります。摘んだ葉を置いておくと空気に触れて茶色く変わる酸化が起こり、この変化をどこで止めるかがお茶の種類を分けます。麦茶やカモミールのように茶の木以外の素材で作る飲み物もよくお茶と呼ばれますが、この記事では茶の木の葉から作るお茶を扱います。
- 緑茶:摘んですぐ熱を加えて酸化を止め、青い香りと澄んだ味が残る
- 紅茶:しっかり酸化させ、色が濃く香りが深く、渋みがはっきりしている
- プーアル茶:中国雲南省で作られるお茶で、長く熟成または発酵させ、土のような香りとまろやかな味がある
道具と茶葉の量
お茶をいれるのに特別な道具はいりません。急須か茶こし付きのマグ、そして湯温の見当をつける方法があれば十分です。茶葉の量はおおむね湯150〜250ミリリットルに2〜3グラム程度がよくある出発点で、ティースプーン一杯ほどです。葉が大きくかさのあるお茶は同じ重さでもスプーンでは多く見えるので、最初に一度はかりで量ってみると感覚がつかめます。いれる前に湯のみと急須を熱湯で温めておくと、温度が急に下がらず味が安定します。
緑茶のいれ方
緑茶は熱い湯に弱く、沸騰した湯をそのまま注ぐと苦味と渋みが強くなります。湯をひと呼吸冷ましてから使うのがポイントです。沸かした湯をいったん空の湯のみに移してから急須に注ぐと、温度が少しずつ下がります。いれたお茶は急須に湯が残らないよう最後の一滴まで注ぎきると、葉が出続けず二煎目が渋くなりません。
- 湯温は70〜80°C程度、若い葉ほど低めに
- 抽出時間は1〜2分程度から始める
- 同じ葉で二、三煎いれられ、後になるほど時間を少しずつ延ばす
紅茶のいれ方
紅茶は高い温度で香りがよく開くので、沸騰に近い湯でいれます。葉が細かく砕かれたティーバッグは成分が早く出るため、茶葉のままより時間を短めにします。抽出中はふたをしておくと温度が保たれて香りがよく出て、いれ終わったら葉やティーバッグを取り出しておけば、時間がたっても渋くなりません。
- 湯温は95〜100°C程度
- 抽出時間は茶葉なら3〜5分、ティーバッグなら2〜3分程度
- ミルクを入れるなら茶葉を少し増やすか、少し長めに抽出して濃くする
プーアル茶のいれ方
プーアル茶は固めて作られたものが多いので、まず必要な分を丁寧にほぐし取ります。熟成させたお茶なので、最初の湯で一度すすぐ手順を踏むことが多いです。
- 熱湯を注いで数秒で捨て、葉を開かせつつ表面をすすぐ
- 次に熱湯で10〜30秒程度ずつ、短く何煎もいれる
- マグで一度にいれるなら、葉を減らして時間を延ばし濃さを合わせる
味がおかしいとき
お茶もコーヒーと同じで、抽出が足りないと物足りなく、出しすぎると渋く苦くなります。一度に一つずつ変えるという原則も同じです。
- 渋く苦い:湯温を下げるか、時間を短くするか、茶葉を減らす
- 物足りない:時間を延ばすか、茶葉を少し増やす
- ティーバッグを強く絞ると渋みの成分が一気に出るので、そのまま引き上げる
茶葉の保存
茶葉もコーヒー豆と同じく、空気、湿気、光、熱、においに弱いものです。密閉できて光を通さない容器に入れ、涼しくにおいのない場所に置きましょう。とくに緑茶は香りが早く弱まりやすいので、少しずつ買って早めに飲むのがおすすめです。紅茶は比較的長く置いても味が変わりにくく、プーアル茶は熟成を楽しむお茶なので、風通しがよくにおいのない場所で保存することが多いです。どのお茶でも、濡れたスプーンを入れないのが基本です。
カフェインと注意点
緑茶、紅茶、プーアル茶にはどれもカフェインが含まれます。一杯あたりの量はコーヒーより少なめですが、何杯も飲めばすぐに積み重なるので、眠りが浅いなら夕方以降は控えめにするとよいでしょう。お茶を食事と一緒にたくさん飲むと食べ物からの鉄分の吸収が減ることがあるとされ、貧血がある方や鉄剤を飲んでいる方は、食事と間隔をあけたほうがよいか医師や薬剤師に相談してください。妊娠中や持病がある場合も、飲む量は専門家に確認すると安心です。
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